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蘇生会総合病院 備     考 キーワード
No Title / 月光仮面
その日は2月の深夜3時頃のとても寒い夜でした。寝たきりの父親が突然の高熱を出し
ため救急車でこの病院に移動して診察を受けました。
結果はインフルエンザでした。父は長い間寝たきり状態のため体が弱っていましたので、
当然しばらく病院にお世話になるものだと思いました。
しかし医者から告げられた言葉はとても信じられないものでした。なんと薬は処方するか
ら早く帰ってくださいと言うのです。そしてあとは看護師と話して下さいと言ってどこかに
消えていきました。
そしてその看護師が言うには家に車椅子を取りに帰って下さい。その間ぐらいなら病院に
置いといてあげますからということでした。
しかしこの日は冒頭で書いたように、2月の深夜3時頃のとても寒い夜です。とてもそんな
移動方法では帰れません。なので介護タクシーを呼ぶからそれまで病院にいさせて下さいと頭を下げて頼みました。
すると看護師は「ちっ、しゃあないですね。」と言ってどこかに消えていきました。そしてしばらくすると戻ってきて「じゃあ特別にそうさせてあげます」といってくれました。
そして父親が移された部屋は病室ではなく、外来用の部屋でした。寝かされたのはマットがない堅いベットです。そしてその看護師はどこかに消えました。
時間外のため部屋には誰もいません。高熱でうなされている父と二人だけです。移す前に私が座薬を投与するように頼んだら「まあそれぐらいやったらしかたがないしてあげます」と言ってから座薬は投与してくれました。しかし熱はなかなか下がりません。非常に苦しそうです。
とにかく氷枕か何かをもらおうとその部屋をでました。受付の方を見ると男性の事務員がいましたので、その人に氷枕をなんとか用意してもらえないかとお願いしました。
しかしその事務員は大きな声で笑いながら「熱が出てるのに冷やすなんてそんなこときたことがないですよ。熱なんていずれ下がるんだからそのままにしとったらいいんですよ」と力強い言葉をくれただけでした。
諦めて部屋に戻るとしばらくしてようやく看護師が来ました。そして父の様子を見る前に「介護タクシーには電話をしたんですか」と聞いてきました。私がまだだと告げると「なにやってるんですか早く電話してください」と怒鳴ってから部屋を出て行きました。
時刻は4時過ぎです。私は一応電話をしました。案の定出ません。営業時間外です。仕方がないので親会社であるタクシー会社の番号を調べて掛けました。すると始業は7時からとの事でした。
正直こんなとこからは早く帰りたいです。しかし変える方法がありません。寝たきりの人間を移動させるのはそんなに簡単なことではありません。
どうしたものかと困っていると時刻は5時になりました。そしてまた看護師がやってきました。第一声は「電話しましたか」です。
先程の状況を説明すると、なぜかだんだんと顔が真っ赤になっていきました。一瞬殺されるのではないかと思うぐらい怖かったです。
「じゃあ必ず7時に電話してくださいよ」と言ってまた部屋を出ようとしましたので、体温を計
ってくれるようにお願いをしたところなんとか計ってくれました。
少し下がりましたがまだ高熱です。なので氷枕をお願いしたところ、外来患者にそんなもの用意ができませんということでした。
では近くのコンビニでなにか買ってきますと告げると、父親をおいて出て行ってもらっては困りますということでした。もうどうでもよくなり諦めました。
そうこうしていると時刻は7時になりました。さっそく介護タクシーに電話をしました。とにかく早く帰りたいという気持ちで一杯でした。
しかし無常に予約が一杯のため一番早くて15時とのことでした。それを看護師に伝えると案の定怒りました。しかしこちらも負けてられませんからじゃあどうしろというのかと詰め寄りました。
すると「介護タクシーが来れないなら、普通のタクシーに詰め込んでつれて帰ったらいいやないですか」と素晴らしいアイデアを出してくれました。ただそれが出来るのなら最初からしております。残念ながら却下しました。
そして看護師は言いました。9時になると父が寝ている部屋は外来患者が来る。そしたら、感染の恐れがあるので父親をそのままにはしておけない。なのでとにかく病院から
出て行ってくれと。
それだったら金は払うから個室に移してくれと頼みましたが、返答は満室だから無理ですということでした。
しかたがないので、一人で外出することをなんとか許可してもらって車椅子を一度取りに帰ってそれに乗せて帰ろうかとも迷いましたが、体が弱っている父親を寒空の下でそんなことをして大丈夫かな、しかし正直ここにはいたくなしなと悩んでいると、看護師が諦めたような顔で「じゃああとは地域なんとか課と相談してください。8時半に来ますから」と言いました。
私がそれに了承すると看護師は「看護師はところで薬は飲ましたんですか」と聞いてきました。確かに私の手元には処方されたタミフルがありました。しかし吸い飲みがありません。病院内の売店(セブンイレブン)で買おうにも7時開店です。飲ましたんですかと聞かれても飲ませているわけがありません。
なので看護師に「どうやって飲ませろと」と聞きました。すると看護師は「どうやってもなにもあんたいつもどうやって家で薬飲ましてんの」と逆に質問されました。
吸い飲みでと返答すると「そうでしょ、まあ吸い飲みぐらいやったら貸してあげますから」とのありがたいお言葉を頂戴することが出来ました。
ただ電動ベットではないので体を起こしながら飲ませようとすると一人では困難なため、看護師さんらで飲ませてはくれないですか、もしくは手伝ってもらえないかと頼むと、半笑いで「あなた薬も一人で飲ませられないんですか。だいたい入院患者でもないのにそんなことできるわけないでしょ。そんなこともわからないんですか」と無知な私にご教授してくれました。
しかたがないので吸い飲みを借り、部屋へ戻って苦労しながらなんとか飲ませました。
終わった頃に看護師がやってきていいですね必ず地域なんとか課と話をしてくださいと念を押して出て行きました。
その後は地域なんとか課が認可を受けていない介護タクシーの会社を呼んでくれましたので1時間後ぐらいに無事帰宅することが出来ました。
これを読まれた方の中にはにわかには信じがたい話だと思われた方もいると思います。しかし嘘偽りのない本当の話です。
ただ病院の名誉のために書きますが、こんな人は極々本当に一部の人だけです。大半の方はとても人間味のある心温かい方々ばかりです。
No.17209 2011/07/30(Sat) 11:34


Re: No Title / 月光仮面

蘇生会総合病院(京都)の話です
No.17212 2011/07/30(Sat) 12:03